Googleは10月31日、日本企業のAI活用を支援する新プログラム「Google AI Accelerator Japan」を発表した。このプログラムでは、中小企業から大企業まで、業種や規模を問わず、AIの導入から運用までを包括的にサポートする。具体的には、企業の課題をヒアリングしてAI活用の戦略を立案する無料コンサルティング、従業員向けのAIリテラシー研修、Google CloudのAIツール(Vertex AI、Gemini for Workspaceなど)の技術トレーニング、そして実際のAI導入プロジェクトに対する技術支援が含まれる。プログラム参加企業には、Google Cloudのクレジット(最大500万円相当)も提供され、実証実験や初期導入のコストを抑えることができる。Googleによれば、日本企業のAI導入率は欧米と比べて依然として低く、その主な理由は「何から始めればいいかわからない」「社内にAI人材がいない」「導入コストが不透明」といった点にあるという。今回のプログラムはこれらの課題を解決し、日本企業の国際競争力を高めることを目的としている。既に製造業、小売業、金融業など50社以上が参加を表明しており、来年3月までに500社の支援を目指す。Google Cloud Japan代表の平手智行氏は「AIは一部の大企業だけのものではない。中小企業こそAIで業務効率を劇的に改善できるポテンシャルがある。我々はその実現を全力でサポートする」と述べている。
Google、日本企業向けAI導入支援プログラムを開始 - 無料コンサルティングと技術トレーニングを提供
- 記事提供
- 日本経済新聞
- 公開日
- 2025-10-31