OpenAI、GPT-5の開発を正式発表 - マルチモーダル処理が大幅に進化

OpenAI、GPT-5の開発を正式発表 - マルチモーダル処理が大幅に進化

OpenAIは11月5日、次世代大規模言語モデル「GPT-5」の開発を正式に発表した。同社のCEOサム・アルトマン氏は、サンフランシスコで開催された記者会見で「GPT-5は、テキスト、画像、音声、動画を統合的に処理できる真のマルチモーダルAIとして設計されている」と述べた。

GPT-5の主な特徴として、より高度な推論能力、長期記憶の保持、リアルタイムでの学習機能が挙げられる。特に注目されるのは、最大100万トークンのコンテキスト長をサポートする点で、これは現行のGPT-4の約8倍に相当する。この拡張により、より長い文書の分析や、複雑な対話の継続が可能になる。

また、企業向けには新たに「GPT-5 Enterprise」エディションが提供される予定で、カスタムモデルのファインチューニング、オンプレミス展開オプション、高度なセキュリティ機能が含まれるという。価格については明らかにされていないが、2026年第1四半期のリリースを目指しているとのこと。

業界アナリストは、この発表がAI市場における競争をさらに激化させると予測している。特にGoogle、Anthropic、Metaなどの競合他社が、どのように対抗策を打ち出すかが注目される。

記事提供
ITmedia NEWS
公開日
2025-11-06